雪の山伏から


1月定例山行報告
2015年1月25日 (日)


山伏 (安倍奥)



★コース
島田中央公園(5:30)―真富士の里―大島分岐(7:30)…西日影沢登山口(8:05)…大岩…蓬峠…山伏山頂(12:30~13:00)…〈往路〉…大島分岐(16:00)―島田中央公園(18:30)


南アルプス眺望



ゆっくり組も全員頂上に

 11月末の下見山行では、紅葉を少し見ることができた。2ヶ月後、今度は雪の山伏を歩くことができ、記憶に残る山行になりました。 天候はまったく心配のないハイキング日和。最初の休憩をとったワサビ田跡から凍っている所が多くなりアイゼンを着ける。歩行の不安は減るが、アイゼンを引っ掛けないように気をつけなければならないし、靴が重くなり楽あり苦あり。蓬峠から池田さん、森さん、私の3人はゆっくり組となる。ここからは急登で積雪も多くなり、雪と格闘して体は汗ばみ、足の運びが悪くなってきた。休憩が多くなったゆっくり組、目の前に見える大谷嶺、富士山、十枚山、青笹、山々を見て苦しさをまぎらす。声を掛けながら頂上を目指した。ようやく頂上に到着「森さん頑張ったね、諦めなくて良かったね」とハグ。笹原は雪原風景に変わり「山伏」の立標は、文字だけぬっと見えた。坂田さんから温かいおしる粉をいただいた。疲れた体に今日一番のご褒美、甘くておいしかったです。ご馳走様でした。 下山もゆっくり組でした。田中代表の言われた4つの注意事項が実践されて、難所もクリアー。怪我もなく山行ができて良かった。それにしても今日のメンバーは健脚揃いでした。【鈴子】

 冬季の山行ということで、雪がどの程度あるか心配でした。蓬沢峠までは凍っていたけど、そんなに雪は無かった。高度を稼ぐほどに、雪も多くなり、木の枝に積もった雪が重たそうに垂れていて降ろしてあげたいほど、でも、周りの景色はとってもきれいだった。頂上はすばらしい天気だったので、富士山は裾野まで良く見え、風も無く気持ち良かったです。山伏は何度も登っているのに、下りの最後は足も痛くなり大変疲れました。【みや子】

 11月下旬の下見の時とは勝手が違って、凍結したルートと雪道に、細心の注意を払った山行でしたが、全員けがなく下山でき良かったと思います。山頂では快晴、無風のコンディションで、雄大な富士山の姿に達成感もアップしました。【均】

 いい山なんだけど、私にとっては益々厳しい山になってきた。下見同様、本番でも本隊に遅れをとってしまった。朝のラジオ体操以外たいしたトレーニングもしていないから無理ないか。よーし、山頂の笹原と枯木の風景を版画に彫って、記録に留めるぞー。【金苗】



 前週の富士山での講習の筋肉痛、緊張感も冷めやらぬまま、今年最初の定例山行。タイムリミットにも負けず皆で完登、下山できました。ありがとうございました。以前は寸又周辺を一人恐る恐る6本歯アイゼンで登っていた雪山、共に登る仲間、アイゼンの歯(12本購入)と共に、安心感、安定感も倍増し、辛くとも楽しく登り、南ア、赤石岳も望むことができ嬉しかったです。カモシカ君もキュートでした。次はラッセル体験ですかね? 自作ワカン作るぞ!【正浩】

 約1年ぶりの山伏でした。往復8時間は、大変でしたが風が全く無く、富士山と南アルプスが綺麗に見えて、疲れが吹き飛びました。。【高秀】

 私にとって、西日影沢からのピストンは、初めてのコースで、しかも、雪山でもあったので、体力的に自信を持てる山行になった。お天気に恵まれ、ピークでの眺望は、想像を超えて素晴らしいものであり、仲間の丁寧な山座の説明に、はるかな峰々を前にして、ただただ頷くばかりであった。千枚、荒川三山から小赤石、赤石、さらに聖、手前に上河内岳と未踏の峰々が連なり、次の目標となった山々を、心にも、目にも、しっかりと焼き付けた【幸夫】

 3回目の山伏。雪山登山と期待しましたが、山道の変化、陽だまりと日蔭での雪質の違いが多くて、御殿庭上と比べて歩きづらかった。しかし、天気に恵まれて晴れ、山頂で富士山・南アルプスが見られてよかったです。初めてスポーツタイツを穿いたせいか翌日から腰・筋肉痛で参りました。特に腰痛には……。【孝】



 山伏には何度も登っていますが、雪のある季節に登るのは初めてです。朝日を背に受けて登る西日影沢は、相変わらずの良い雰囲気。乗越しを過ぎると雪の量も増え、雪の重みに枝を垂れた木々の道は明るく静かで、春や秋とは異なる趣を味わうことができました。長く裾を引いた富士山、南アルプスの展望はいつもながら素晴らしいけれど、それにも増して、陽に輝く雪原は本当に素晴らしく、最高でした。【博道】

 冬の山伏は久しぶりで、楽しみにしていました。しかし、少し歩くと凍っている箇所があり、早々アイゼンを装着した歩行となりましたが、その後の蓬峠までは雪の箇所も少なくなり、歩くのに苦労しました。蓬峠からは雪があり、歩きやすくなりました。しかし、はじめからアイゼンを装着していたため、非常に疲労を感じた山行でした。すばらしかったことは、全員が山頂に立てたことです。その苦労の甲斐があり、山頂から久々に雲がない富士山の姿を堪能しました。振り向くと、南アルプスを間近に見ることができ、大変ラッキーな良い山行でした。担当の方々、ご苦労様でした。【延房】

 厳冬の山伏は久しぶり、昨年1年の不摂生と登山参加が少ないことで体力が不安だったが、蓬峠までは何とか皆について行けた。ここで亀さんチームに入るか迷ったが、体力試しもあり普通組で上ることにした。しかしここからの2時間、休憩のたび少しずつ遅れ頂上では数分の遅れ、不摂生と体力の衰えを再確認した。頂上からの眺望は〝富士山・南アルプス(聖・赤石など)〟この時期では最高のご褒美をもらって久しぶりに感激を味わった。【昇】

 冬の山伏は2回目、そんなに遠くない距離で、こんな奥深い場所へ入り込めるありがたい山、山伏。今回も快晴、無風という絶好の環境の中で、真っ白い雪の上を歩き、かつ山頂での富士山、南アルプスの山々の眺望も素晴らしく、来て良かったという感激でいっぱいになりました。そこで感じたことを3点ほど。①山頂での寒さは厳しかった…昼食の際、雪で濡れた薄手の手袋をとり、素手でむすびを食べましたが、指先が冷たく、痛くなってきました。ほんの5分程度で……。②頂上が見えるくらいの位置まで歩いてきてからの登り(多分距離にして100mもない)が、結構きつかったです。ワカンを持参したが、それを着けて歩くだけの余裕、元気も出ませんでした。自分の体力の無さに失望しました。それにしても自分たちの前を歩くグループ1班の仲間の元気さには脱帽です。これぞ精鋭部隊、力強さと羨ましさを感じました。③標高差1200m、8時間という行程を、アイゼンを着けて歩きました。途中ロープを張った難所も何ヶ所かありましたが、リーダーの適切なアドバイスがあり、全員無事にクリアーできました。リーダーの方々に感謝します。ありがとうございました。【正明】

 冬の山伏は初めて登る。夏も楽な山でないが、大岩あたりからアイゼン装着での歩きはきつい。やっとの思いでたどり着いた山頂では、真っ白に雪を抱いた南アルプスの山々と対峙。以前登った懐かしい思いが蘇る。大岩から蓬峠を詰める途中、ガレ・岩場を通過する際、往きと帰りにそれぞれヒヤッとする場面があった。1件はロープに助けられ、1件は登山道上に身体が落ちて止まり事無きを得た。この箇所、ロープが張られているので、通過に転・滑落が不安な人には、時間がかかってもセルフレスキューで身につけている、テープスリング・カラビナを出して身体の確保をすべきではなかったかと反省する。往きにヒヤッとした経験をしたから、帰りには当然それの備えをしなければならなかった。私自身のリーダーとしての判断力・決断力を問われた山行であった。【浩】

 初めての山伏はSHC入会前に父と妹と登った。ヤナギランは咲いていたが、山頂の周囲は真っ白で、もちろん眺望はゼロだった。今回の山頂は最高だった。あの真白な霧がこんな景色を隠していたなんて……。とりわけ富士山が、威圧感のない近さで余すことなくその姿を見せてくれていたのは、素晴らしかった。そしてこの感動を一緒に登ったメンバーみんなで共有できたことは何より嬉しかった。すべてに感謝です。【仁枝】

 山伏に行ったことはあるが、西日影沢から登ったことはなかった。しかも、今回の参加者は二十人にも満たないし、一抹の不安があった。蓬峠の手前までは雪があっても歩行を妨げる程ではなかった。しかし、そこから先は雪が深くなり、アイゼンを着けていてもトレースを辿って行かないと膝まで脚がはまってしまいそうだった。私は池田さん、黒田さんと共に健脚の一行に少し遅れて歩いた。足は疲れるし、冷たくて凍りつきそうだった。山頂に着いてもじっとしているとすぐ凍えてくる。それでも、あたり一面にみなぎる厳冬の緊張感の中で、真っ白で端正な富士山と対面し、思わず襟を正さずにはいられない気がしたのである。【悦子】

 参加者全員が山頂に達せるかどうか半々に思っていたが、予定時間には少々遅れたものの皆があの富士山と南アルプス、そして真っ白な雪原を見ることができて最高の山伏行となりました。前週の雪上歩行講習に参加した皆さんが、その成果を早速に発揮できたことも良かったです。【元】


会報やまびこNo215 ・ P3~5を転載
SHC広報
  


2015年02月27日 Posted by こだま at 16:00Comments(0)定例山行

乳岩峡(ちいわきょう)

2015年2月23日(月)
ひらめグループ山行報告

乳岩峡から鳳来湖(奥三河)
SHCメンバー9名
(平女6名・平男3名)


ばらの丘(8:00)=島田金谷IC=(新東名・三遠南信道)=名号~乳岩入口(10:00)…乳岩…石楠花の道…鳳来湖…乳岩入口=梅の湯~往路=ばらの丘(16:40)


歩き始めから岩盤の登山道



今回は乳岩峡~乳岩を周遊。シャクナゲ尾根~鳳来湖までの周回コース









洞窟に設置された鉄梯子を登ってみると


















奥には石仏が祭られて             鍾乳洞から外の眺め     




















乳岩峡通天門。天然岩の橋の下をくぐる。



ほぼ垂直の鉄の梯子を上って下る。














梯子を下りるとまた暗闇。       洞窟の中、ヘッドランプが役に立つ。









通天洞。
狭い岩の間をぬけて梯子をおりる。この後まだ梯子の階段は続く。












洞窟を通過し、









沢を渡り、









ホソバシャクナゲ群生地  ~  檜の美林の下に一面ウラジロの群生









入道岩 ・・・ 岩陵が続く。
前日の雨で岩盤の登山道は濡れて細心の注意が必要



鳳来湖が見えてきた
遊歩道とはいえ雨で濡れた
滑りやすい岩盤の登り下りを
クリアし、やれやれ・・・。






右に宇連ダム。






変化に富んだ奇岩巨石を堪能した後は
名号温泉うめの湯が待っている。





ではまた来月。
次はどのお山に登りましょうか。平日山行ご一緒しましょう。
face05 ひらめグループ




  


2015年02月26日 Posted by こだま at 13:00Comments(0)グループ山行報告

私の富士山

2月23日 きょうは富士山の日

それに因んで、 『私の富士山』 と題して富士山への想いや、富士山にまつわるエピソードを綴っていただきました。

 
 富士山は、私にはとても縁深い山です。 学校を出て就職した会社に山岳部があり、新入社員記念山行を企画してくれたので参加しました。私は、その頃はまだ若く体力もあり、頂上まで登ってお鉢めぐりなどして満喫しました。……が、高山病になり、フラフラのボロボロの男性もいまして……。それが印象に残ったのでしょうね、主人と出会ったきっかけとなりました。
 それから月日は流れ、次女が空手の試合に出場した時。どうしても勝ちたい! 状況は不利でも、どうしてもチームとしても負けられない! 泊りがけの応援のホテルの部屋から見えた大きな富士山に祈っていました。その時、長年人々が山に祈ってきた気持ち(山岳信仰でしょうか)を、富士山の大きな偉大な力を全身で感じ感動しました。でも、結果は思う通りにはなりませんでしたけどね。 だから、富士山は特別な山なのです。【悦子】




 入社して3年目、会社の寮の同輩と富士宮口から初めて登った。当時は新3合目から歩いたので、最初は樹林帯の中を行った。懐中電灯を頼りに登り8・5合目(多分)でダウン、小屋の上がり框で休ませてもらった。高山病に罹り、吐きもした。翌朝、山頂に達し、友はお鉢巡りをしたが、私は神社の周辺で休んで待っていた。登山、事始めの時期のことだったので、今も悔恨の念と共に頭に残っている。道といい、道筋には現在も「むらやま道」「村山道」と刻された道しるべが立っている。道しるべは、富士市大渕の三ツ倉・穴ヶ原・鳥追窪に計5基あり、富士宮市内に入って横沢に2基が残されている。【金苗】

会報やまびこNO198(9月号)富士山アンケートから転載



最初で最後の親子富士登山

 富士登山2回目は、昭和55年7月22日 小5と小3の息子を連れて4人での登山でした。 島田を昼過ぎに出かけ、5合目につく頃には雨風が強くなりだし迷ったが、山小屋の人の「上は快晴」の声で主人は「よし行く!」と言い、小屋でビニールのカッパを買い出発しました。

足元から吹き付けてくる雨も、そのころの私は「こんなもんか」と割りと気にならなかったものです。然し7合目半の小屋で予約してあったのに、小屋は満員でと断られてしまいました。予約は関係ないとまで言われびっくりし、それでも「強い雨から子供たちだけでも中へ入れて下さい」と二人で必死にお願いしました。

今でも「あんなに必死になったことはないっけね。」と、二人でなにかの折に話すほどです。どのくらい経った頃か「子供だけ入っていいよ。」と言われ、畳み一畳ほどの土間へ入れてもらえました。近くにいた人が「お父さん、お母さんも入っちゃうさ。」と詰めてくれました。火鉢に手をかざしながら涙ぐんでしまいました。その内、大広間にいた人たちが、私たち4人が横向きで寝れる位空けてくれほっとしたものです。

次男がトイレに行きたくなり、やっとの思いで外へ出ると大勢の人です。トイレの屋根下には息子より小さな子もいて、申し訳ない気持ちになりました。翌朝は上天気で頂上でしっかり写真も撮れたのに、下りの砂走りはすごい霧で一寸先も見えない状態で、4人で手をつなぎ、すぐ近くでブルドーザーの音が聞こえたりして長男がメソメソしてしまうほどでした。

今思うにカッパも持たず、クツは地下足袋、子供は運動靴、装備のことからして全く無知で、雨の中、小さい子供たちを連れて無茶なことをしたと思います。親子4人での登山は、長男が旅立ってしまい これが最初で最後となってしまいました。【見依】

「SHC富士山アンケート」から転載
SHC広報
  


2015年02月23日 Posted by こだま at 08:00Comments(0)会員エッセイ

岡部宿の周辺を散策します



第53回 おはようハイキングのお知らせ
岡部宿 里山の道と山辺の道




実施日   3月1日(日) 雨天中止
第一集合場所:島田バラの丘公園駐車場(鳥小屋横)     7:00
第二集合場所:おかべ巨石の森公園駐車場(岡部中学校となり) 7:30


<コース> 歩行時間:約3時間  距離:約8km 
おかべ巨石の森公園・駐車場(WC有)・・・若宮八幡宮・・・宮前橋・・・岡部川・朝比奈川土手・・・藤枝バイパス沿い・・・本郷ふれあい会館横の地下道・・・光泰寺・・・正応院・・・小野小町の姿見の橋・・・観光案内所(WC有)・・・西の山橋・・・萬松院・・・常願寺・・・長屋門・・・子安地蔵尊を左折・・・おかべ巨石の森公園




 岡部宿の周辺を散策します。おかべ巨石の森公園から出発し、気持ちの良い朝比奈川を歩いた後は、文化財として価値のある寺院、施設を訪れ、この地方の歴史に思いを馳せましょう。西の山橋から少し高台に登ると、志太平野と岡部宿の街並み、駿河湾、そして、先ほど歩いてきた朝比奈川を望むことができます。



SHCおはようハイキング3月担当 : 藤枝地区

  


2015年02月21日 Posted by こだま at 08:00Comments(0)おはようハイキング

目いっぱい楽しみました








2015 2╱14(土)~15(日)
スノーシュートレッキングで雪原の中、目いっぱい楽しみました。


南沢山
清内路(せいないじ)から登る。

行程 ⇒ こちら




ワカンを背負い前進



























積雪に足がズボッとハマることがあり、












歩きにくい山道はスノーシューを装着して歩く









木の枝に白いオットセイ・・。



冬にしか見られない自然の表情は
想像力をかきたてられる












「雷鳥がいた!」 ・・・  emoji03



清内路・ふるさと村自然園に帰着




夜になりました。









宿泊は、昼神温泉・『阿智の里ひるがみ』









合宿の目的のひとつ、









会員相互の親睦は









十分深まりました。










2╱15(日) ゆっくり朝食をとり、城下町、岩村城址散策









岩村本通りでは試飲の出来る蔵開きが行われていました


















岩村城址本丸にて                  参加者19名









17:50  島田駅南口帰着

バスの中に忘れ物
お土産のカステーラ
忘れたの一体だぁ~れ




来月の定例山行は、3╱15(日) 『春の鎌倉アルプスを歩く』 で、青春切符を使って鎌倉へ行きます。一番高い大平山でも159mです。足元は所々ぬかるんでいます。スニーカーよりハイキングシューズがいいでしょう。

SHC広報
  


2015年02月20日 Posted by こだま at 18:00Comments(0)未分類

雪山と城巡りを楽しんできます

来る、2015 2╱14(土)~15(日)

2015・SHC冬季合宿山行 【南沢山・横川山】
(中央アルプス前衛、恵那山周辺)
(2万5千図・「兀岳」「伊那駒場」「妻籠」「中津川」)

行 程
14日 島田駅南口(5:40)ー島田金谷ICー〈新東名・東名・東海環状道・中央道〉ー園原ICー清内路・ふるさと村自然園(9:30)…南沢山・横川山ピストン…ふるさと村自然園(16:00)ー昼神温泉/阿智の里ひるがみ(16:30)泊
15日 阿智の里ひるがみ(8:30)ー岩村城跡・城下町散策(9:30~12:30)ー中津川ICー〈中央道〉ー小牧ICー国宝犬山城・庭園有楽苑見学(14:00~16:00)ー小牧ICー〈東名・新東名〉ー島田駅南口(18:30)

目的
会員の多くが参加可能な比較的容易なルートでの雪山山行により、冬山に親しむきっかけとすると共に、その行動技術を習得する。また、合宿を通じて会員相互の親睦の機会とする。ここ数年の冬期合宿では、山麓の歴史風土に触れる企画を登山にプラスしている。



月々の山 〓南沢山・伊那に入る峠〓

 昨年の冬季合宿は今回と同じ南沢山を目指したが、生憎の大雪で木曽から伊那へと入る二つの道、中央道、国道256号のいずれもが不通となって当初の計画を果たすことができなかった。交通網の発達した現代においても(むしろ、「だからこそ」かも知れないが)なお谷を隔てる山塊を越えていくことは、気象などの条件によって左右されるのであり、古の旅の困難さは如何ばかりだったろうかと想像する。昨年の本欄でも触れたことであるが、木曽谷、伊那谷、そして目的の南沢山の位置と繋ぐ峠について今一度見てみよう。

 南沢山は、恵那山から北北東方向に伸びる主尾根上にある。この尾根は長野・岐阜県境であり、南沢山から北西に支尾根を出し馬籠峠を経て木曽川に没している。一方、主尾根には郡境線(木曽・伊那)があり、北上すれば清内路峠、大平峠を経て木曽山脈主脈へと繋がり、南沢山がその南部に位置することが分かる。

山系を見るということは、同時にどういう水系がそこに絡んでいるのかということである。木曽山脈(中央アルプス)は、西側に木曽川によって形成される木曽谷、東側に天竜川によって形成される伊那谷に挟まれ、この両谷を隔てる距離がそのまま山脈の幅ということ20数キロと南・北アルプスに比べ厚みは無い。これは赤石山脈で言えば大井川のような内側に食い込む川が無いということで、単列の浅い山脈になっているが、それでも2千メートル超の山並を越せる地点は限られた所となる。




 木曽山脈を越える最も古い官道は古代東山道で、南沢山と恵那山のほぼ中間の鞍部、神坂(みさか)峠1569mを越える。この峠からは古墳時代中期以降の祭祀関係遺物が多数出土していて、律令時代以前から主要な道として機能していたことが窺える。東山道は畿内から陸奥まで至る長大なルートであり、その発祥の主要な目的はヤマトによるアヅマ(周辺)征服のための軍事道路であったことは想像できる(京都から陸奥の軍事拠点、多賀城までは810キロ)。この手の道は移動の効率を優先し直線的なルートを取ろうとする。その最初の、かつ最大の地形的障害が木曽山脈越えであった。後の中山道のように木曽谷を通らなかったのは、直線的にという性格と共に、木曽谷の峡谷ゆえの不安定さや、伊那盆地・諏訪を押さえることの軍略・政略上の目的もあってのことだろう。それゆえにこの峠を「神坂」と呼び、アヅマの地に踏み入る不安を鎮め、勝利を祈願したに違いない。

 こうした古代伝承に関わる地名はこの周辺には多くみられ、例えば恵那山も「胞(衣)山(えなさん)」が古い名であり、記紀によればイザナギとイザナミが天照大神を産んだときにその胞え衣な(娩出される胎盤など)をここに納めたとされるが、「胞衣信仰」はミシャグチ神などと同様、ヤマト以前の土着信仰としてあり(かぐや姫伝説もその一種)、そこから発祥したとも思われる。他にも昼神(ひるがみ)は、ヤマトタケルの東征時、山中での神の反撃を受け、これを口にしていたノビルを投げつけて退散させたという「蒜噛み」からきたという説もある。アヅマにとって木曽山脈は、ヤマト侵攻を防ぐ天然の要塞としてもあったのだろう。

 いずれにしても神坂峠は東山道随一の難所であり、峠を越えられずに途中で亡くなる者も多かったらしい。平安時代初期に最澄は、この峠のあまりの急峻さに驚き、旅人のために峠の両麓に広済院と広拯院という「お救い小屋」を設けた。今の避難小屋の原初とも言える。 〔元〕

会報やまびこNo.214(2月号)P15 『月々の山』 転載
SHC広報
  


2015年02月13日 Posted by こだま at 16:00Comments(0)未分類

氷瀑ならず

2015年2月8日(日)
SHC第52回おはようハイキングの報告
氷爆を期待して行ったが見ることは出来なかった



目当ての大垂滝は氷瀑にはならず、もっと寒くないと氷らないようです 。
水量は少ないが高さは十分あり、なかなか見ごたえがある滝でした。




行程&地図



参加者は25名



因みに、当会最長老のMさんが、2012年1月29日に
撮影してきた氷爆は、 ⇒ こちら




SHC広報


  


2015年02月11日 Posted by こだま at 18:00Comments(2)おはようハイキング

続・やいがね山





車のフロントガラスに映る山並み。 (島田バイパス大代インター辺り)

中央に見えるやいがね山。 ここから見ると山容も低く目立たない存在



2015年1月28日(水)
ひらめグループ山行報告

やいがね山(島田・掛川・市境)
SHCメンバー10名
(平女5名・平男5名)



庄司の集落側からスタート






地図拡大 ⇒




庄司のトンネル、送電線(鉄塔)を右に見送って登山口らしきところから登る。

人の踏み跡は薄く歩きづらい。


杉や檜の林の中。登山道のあちこちに熊、鹿、の糞。



山頂へ近づくと、鹿のぬた場があって、沢口山に似た雰囲気。



三角点のあるピークの標高は567.8mで覚えやすい









山頂は、広く明るいが眺望なし。木々の間から富士山が確認できた。



こういう日はとん汁に限る。









根菜類は加熱済みで下準備万端









豚肉は味噌漬けにして

具だくさんの冬野菜。









パパッと、七味唐辛子をふってトン汁をすすり、ポカポカ体が温まり



たっぷり休憩して下山開始









イノシシか、山芋を掘った跡があちこちに









派手に崩れているアスファルト舗装の道路



復路の下山口は、鉄塔の西側を巻いて道路へでる









12:45 下山完了。


これから午後がはじまる。一日が二日分使えたお得感。



さぁ~て、
2月のひらめ山行は、奥三河の山です。鉄の梯子などありますので手袋必携。日にちは、2月23日(月)に決まりました。平日山行可能な方、ご一緒しましょう。

face02 ひらめグループ




  


2015年02月09日 Posted by こだま at 15:00Comments(0)グループ山行報告

北八ヶ岳周回

2015年1月10日~12日

北八ヶ岳周回
グループ山行報告・SHCメンバー9名



コース
10日 島田(7:00)ー藤枝岡部ICー[新東名〉ー新清水ICー〈R57〉ー増穂ICー〈中央道〉ー須玉ICー〈R141〉ー松原湖ー〈K480〉ーR299ゲート(11:00)=〈タクシー〉=稲子湯(昼飯・11:40)…しらびそ小屋(14:00)泊。11日 しらびそ小屋(7:45)…中山峠(11:05)…高見石小屋(13:25)泊。12日 高見石小屋(7:25)…白駒池…白駒池入口(9:20)…〈ラッル〉…R299ゲート(13:00)ー八峰の湯(入浴/食事)ー〈往路〉ー島田(19:00)




 天候の関係で、 天狗岳には登れませんでしたが、雪を冬を十分に楽しめ充実しました。今年は例年より雪が多いようで、帰りのラッセルも大変でしたが、雪景色も例年以上に趣きがあったように思います。3日目は晴天で、青色の中の木々の白化粧は美しく、白駒池も勿論全面凍結の中、雪景色は魅力的です。歩いて来るものだけが見られる特権です。山小屋も不便だけど、暖かい小屋の中で山の仲間と食べて飲んで喋って唄って(踊った? ゲームした?)楽しかった。大変だけど美味しいお酒を一升背負って行って良かった。またひとつ山の魅力に気がついた。【浩之】


 今年は雪量もかなり多く、北八ツは、色彩の消えた白一色の世界でしたが、樹林に綿のような雪がふんわりと載った景色は、何とも心を和ませてくれました。最終日、高見石から白駒池にかけての途中、仲間達からどっと歓声があがったので、サングラスを外し、まばゆいばかりの空を見上げると、そこはまさに別世界、雪の珊瑚の海でした。群青色の空をカンバスに、これはカラマツであろうか、木々の枝に付いた雪氷が、海の中に揺らぐ珊瑚礁のごとく、風情を醸し出していました。これが、まさに冬の北八ツなのだ! 広々とした雪原に変わった憧れの白駒池! 息を弾ませながら、子供に還ってスノーシューに興じた。北八ツ、ありがとう! 仲間の皆さん、ありがとう!【幸夫】


 雪山は初めてです。去年3月17日に残雪の大谷崩に行って、手足の冷たさは経験していましたが、今回の北八ツの寒さは想像以上、マイナス14℃の世界だった。少しの風があるだけで寒さは数段厳しさが増し、2日目の中山峠の稜線に出た時の寒さは、とても東天狗岳に挑戦する気力はなかった。一番のストレスは手先の冷たさで、使い捨てカイロを入れても温かさは全くなく、ずっとしびれたままだった。もう一つは、ネックウォーマーで口を覆うと、メガネ、サングラス、ゴーグルがすぐに曇って、前が見えないことだった。この二つは、もう少し研究してやろうと思った。
 3日目の最終日は、青苔荘の先はトレースがないのでコースを変更するよう青苔荘の小屋の人に助言され、白駒池入口に出た。ここからR299を前夜降った積雪もあり、誰も歩いていない道をラッセルを交代しつつ、予定時間を2時間多くかかって到着。晴天で、樹氷も奇麗だったし、誰も歩いていない雪道をトレースを作りながら下るのが、今回の中で一番楽しかった。初心者には、ちょうど良い厳しさだった。【元K】




 新しい年が明けてからの恒例の北八ツ山行は初心に戻って楽しめます。新雪は目も心も喜ばせてくれて、テンションも揚がります。去年の1月のリベンジと去年の夏SHC合宿で登った「天狗」の冬を見てみたいとの思いは天候のため、またお預けになりましたが……。先輩たちは言う「ピークを踏まなくても別の楽しみもある……」もちろん同感だが、私はまだ若輩者なので「ひとつくらいはピークは踏めたらと思う……でないと、どこを歩いたか記憶に残らないのもあるんだけれど」という訳で今回は一応「丸山」は踏んできました。(笑)【仁枝】


 しらびそ小屋と高見石小屋の特長と面白い所を味わいながら、参加メンバーの皆さんと深い関係になれた気がします。併せて山の厳しさを改めて感じました。【高秀】

会報やまびこNo214 P11~12転載
SHC広報
  


2015年02月05日 Posted by こだま at 13:00Comments(0)グループ山行報告

雪上歩行基礎講習

2015年1月18日
雪上歩行基礎講習       【水ヶ塚〜御殿庭】(富士山)

コース
島田中央公園(6:00)ー水ヶ塚駐車場(8:00〜8:30)…〈須山口登山歩道〉…アイゼン着(8:45)…一合五勺(9:15)…ワカン・スノーシュー着(10:30)…二合五尺/御殿庭下(11:30~12:00)…三合/2170m(12:45)…二合五尺(13:15)…ピッケル講習(13:50)…水ヶ塚駐車場(14:50)ー島田中央公園(17:00)


メンバー7名 (受講者5名)




さらに技術習得の努力を


 雪の山に行くとはどういうことか、そのためには何が必要か、何を注意し、どんな技術が必要になるのか。雪の山に対して抱く漠然とした不安を、具体的な克服すべき事柄として理解すること、そして何よりも雪の上を歩くという魅力を感じてもらうことが、本講習の目的である。

 三日前の低気圧通過が標高1600m位まで雨だったようで、融けた後に凍結したツルツルの路面から始まり、いきなりアイゼン装着となった。受講者の皆さんは、事前に自分なりの練習もしてきたようで、比較的スムーズに着けることができた。今は樹林の中の広い平らな場所であるが、現実では斜面の途中であったり、寒さの厳しい強風の中で着けることもあり得る。そうした時に、体の向き、手順など何に注意しなくてはならないか、また、手袋をしたままでも素早くできることなど、練習を重ねる必要がある。他シーズンに比べ厳しい環境となる冬季においては、何事もテキパキとやること、他メンバーを待たせないことが大事なことである。アイゼン歩行そのものは、皆さん、引っ掛けるようなことや、スリップもなくスムーズにこなしていた。ただこれも、ルートが急斜面であれば、より確実に爪を食い込ませることが必要になってくる。

 積雪が増してきた1700m辺りで、せっかく持参したスノーシュー、ワカンに替えて、歩行を試してみる。この道具は、普段の近辺での山行では殆ど出番がないが、昨冬の大雪後の山行や、合宿予定の南沢山下見、前週の北八ヶ岳R299の下山ラッセルでは、大いに役立ったようだ。必要な場面では積極的に使っていきたい。また現在は、スノーシューイングそのものを目的として楽しむことも多く、雪の山遊びでの定番アイテムになりつつある。須山口登山歩道周辺下部は、一番アクセスの良いこれに適したエリアだと思う。登山道を外れ、森の中を自由に歩き回るという愉しみ方も、ぜひ加えていきたい。

 講習は、二合五勺にて昼食、その後、三合(2170m)まで空身で上り最終到達点とした。トレースはさらに続いていて、六合まで行ってきたという方にもすれ違ったが、我々の最初の雪歩きはここまでだろう。この先は傾斜も増し、森林を抜け、風や滑落の恐れなど条件も厳しくなる。さらに多くの経験が必要になってくる。最初に述べたとおり、本講習の目的は、あくまでも最初の一歩の踏み出しである。自分自身で経験を積み重ねると同時に、さらに上を目指すためには、県岳連をはじめ各種の冬山講習を受講し、確実な技術習得に努めることをお勧めする。【元】

会報やまびこNo214 (2月号)P7転載
SHC広報
  


2015年02月04日 Posted by こだま at 10:00Comments(0)山行報告