不老山

SHC5月定例山行報告
2016年6月12日 (日)    不老山 (丹沢山塊)



 SHC20周年記念企画のひとつ、「富士山を囲む山々」 を定例山行に組み入れ2年越しで山々を繋げてきた。今年度4月の天子山塊縦走、5月の位牌岳、続いて今回は丹沢山塊、明神峠~不老山へと繋げて行く。


サンショウバラの丘にて(参加者34名)   湯船山の上に富士山


コース
島田6:00ー清水IC〈東名〉ー御殿場IC-〈R246〉ー道の駅ふじおやまー〈K147〉ー明神峠8:35ー明神山湯船山ー峰坂峠ーサンショウバラの丘11:15~12:00-世附峠ー不老山ー金時公園15:15ー島田17:30



サンショウバラ








サンショウに似た葉を付けた枝先に大きなピンクの花










サンショウバラの群生地の中を行く



白い花弁は何?     見上げれば・・・森のシャンデリア ・ エゴの花









ブナの巨木を仰ぎ見る















ブナの木に耳をつけて・・・水を吸い上げる音が聞こえるかな



ウツギ(卯の花)のトンネルを抜けて



サンショウバラの丘へ









楽しい昼食タイム

















サンショウバラを愛でながらの山ランチ


















昼食のあとは地図読み講習


















不老山を目指して             不老山は眺望なし









山頂にあるサンショウバラの木の下で山談義









靴の紐を締めて不老山を後にする      ここは金太郎ゆかりの地


















ゴールの金時公園に到着









安全山行無事帰着

SHC広報





  


2016年06月16日 Posted by こだま at 11:00Comments(0)定例山行SHC発足20周年記念企画

三ツ峠山・清八山

三ツ峠山・清八山
ひらめ山行報告
2016年5月18日(水)

SHC20周年記念として実施の富士山を巡る山行
冬季合宿時に雨で果たせなかった
旧御坂峠…清八山…三ツ峠山を結ぶ稜線に再挑戦

参加者:女5名 男6名

GPS軌跡:地理院地図・カシミール3D
距離:9.8km 
歩行:5時間40分(休憩除く)

コース:
島田(5:30)=金ケ窪沢登山口(8:25)…三ツ峠山(9:55)…茶臼山(11:05)…大幡八丁峠(11:50-12:25)…清八山(12:45)…天下茶屋(15:00)=往路=島田(17:55)


金ヶ窪沢登山口にて出発準備 冬季合宿では雨に降られたが、今日は濃くなり始めた緑の中を快調に登る








   木無山を経て、開運山に到着  お決まりの記念撮影  快晴でスカイツリーまで見えたとか


御巣鷹山からは急勾配もあり、慎重に下る  林の中から富士は見えないけれど 明るい緑に癒される








大幡八丁峠にて昼食 木漏れ日と5月の爽やかな風は気分が良い









参加者11名全員集合

清八山の山頂は岩の塊 360度の展望を楽しんだ後、八丁峠をへて天下茶屋に無事下山しました

本日の展望は最高でした 以下、各地点から望んだ霊峰富士をご覧ください
今日、最初の富士山 木無山から           超定番ビューポイント 開運山から








御巣鷹山から茶臼山の稜線にて 山小屋越しに     清八山 山頂の咲き始めのツツジ







清八山からの稜線上はなかなか富士山が見えないが   八丁峠から天下茶屋への下り 手前河口湖大橋








おまけです  登山道のそこここに咲いていました 微妙に色も変化し、飽きませんでした







次回ひらめ山行は 6月15日(水)鞍掛山の予定です 会員の皆さんご参加ください
投稿【道】
  


2016年05月19日 Posted by こだま at 22:40Comments(0)SHC発足20周年記念企画

天子山塊縦走・その2

SHC20周年記念山行 富士山周辺の山々
春季合宿 ・ 2016年4月29日~30日

本栖湖~田貫湖(天子山塊縦走)その2





縦走組の一日目の行程は
端足峠~雨ヶ岳~タカデッキ~毛無山~



第二地蔵峠~(水場)幕営

















4╱30(土) 2日目
幕営地を後にし、雪見岳~熊森山~天狗岳~長者ヶ岳へと縦走





♪ 一方、ふもとっぱら宿泊組は、昨晩のスキヤキで力をつけ



縦走組との合流地点、天狗岳を目指す



天狗岳山頂にて縦走組を迎える準備が整う



縦走組が隊列を成して・・



やってきました



































ファンファーレはハモニカで盛り上げ






歓迎セレモニー








「天狗岳で会おう」 の実現



次の頂き、長者ヶ岳へ到着









ずっしり肩に食い込むザック        「へっちゃらさ!」















ゴールの田貫湖。 今度は縦走組がサブ隊をお出迎え










本栖湖~田貫湖(御坂山塊縦走)
縦走組15名  麓宿泊組13名  日帰り組11名  計39名
ひとりひとりが主役となって無事終了。 報告詳細は会報にて

SHC広報
  


2016年05月11日 Posted by こだま at 19:00Comments(0)定例山行SHC発足20周年記念企画

天子山塊縦走

SHC20周年記念山行 富士山周辺の山々
2016年4月29日~30日

本栖湖~田貫湖(天子山塊縦走)その1

昨年から「20周年記念山行」として富士山周辺の山々をつなぐ山行を実施してきました
その一環として、SHC春合宿は以下の3コースを歩きました
 A班:島田…浩庵テント村…雨ケ岳…毛無山…第二地蔵峠水場(テント泊)…長者ヶ岳…田貫湖…島田
 B班:島田…中之倉駐車場…中之倉山…御飯峠…浩庵テント村…ふもとっぱら(泊)…長者ヶ岳…田貫湖…島田
 C班:島田…中之倉駐車場…中之倉山…御飯峠…浩庵テント村…島田

         総勢39名、道の駅「朝霧高原」で気合を入れます

第一報としてBC班、29日の山行を報告します
「ふもとっぱら」の様子や縦走の報告は「乞うご期待」

参加者 24名
<BC班1日目コース>
 島田バラの丘(5:40)…中之倉駐車場(8:30)…中之倉山(10:10)…御飯峠(11:15‐12:10)…浩庵テント村(13:15)…島田(16:00)

こんな気持ちの良い山行でした
      GPS軌跡 国土地理院 カシミール3D



29日 BC班のコースは中之倉からスタートです








         期待した中之倉展望台からの富士山はこんな感じ  ちょっと残念

展望台からは気持ちの良いアップダウン        中之倉山山頂は狭く、ぎゅうぎゅう詰め







中之倉山から佛峠 ふと見れば樹間に富士山が・・・雲が切れた富士山を愛でつつ、御飯峠へ
御飯峠は広々とした峠  降り積もった枯れ葉の上でゆっくり昼食を楽しみました


御飯峠からの富士山 新緑の中に雄大な姿が垣間見えます  下山途中の本栖湖 水面の色が素晴らしい







新緑の中 ゆっくり下り               浩庵テント村に無事下山







この後、B班は買出しをして「ふもとっぱら」へ C班は島田へ戻りました
この天気ならAB班からの続報も期待できそう
          おまけです  中之倉駐車場から 桜 新緑 本栖湖 富士山
投稿【道】







  


2016年04月30日 Posted by こだま at 12:39Comments(0)定例山行SHC発足20周年記念企画

天狗岳で会おう

連なる花を垂れる藤の花
本日4╱27(水)一枚の絵葉書が届く。


明後日に迫った春山合宿
「合宿は天狗岳で会おう。」と記され
意欲十分な気合いを感じます

差出人はSHC会員kさん。
筆まめなKさんはおまけに手先が器用で工作物やミシンで縫い物など何でもござれ。





材料を切ったり削ったり磨いたり自分の思い通りの形に仕上げている。
例えばワカン









雪山で雪を踏み固めながら進むのに欠かせない道具





小物グッズいろいろ



小物をプレゼントされた人は記念にしたりザックに吊るしたり










自身で歩いた山を形にし、



特に赤石山脈への思い入れ深さが窺える



名句  「山を思えば人恋し、人を思えば山恋し」




20周年記念山行の春合宿も間近に迫ってきました。参加の会員皆さんの体調はいかがでしょうか。合宿山行に当たり、メンバー編成、車輌割り振り等も決まり4╱29日~30日の富士宮の天気予報は両日共に概ね良好ですし予定通りに実施します。春合宿を会員皆の力で成功させましょう。


SHC広報





  


2016年04月27日 Posted by こだま at 16:00Comments(0)未分類SHC発足20周年記念企画

相賀 高山

SHC20周年記念ハイキングマップ作成の踏査 高山(569m)
2016年4月24日(日)
       ハナミズキ西グループ

「おはようハイキング」では車を使う事が多いですが、今回はコミバスを利用し、「相賀 高山」のコースを踏査しました

<コース>
島田駅(7:05)…高山バス停(7:36)…高山白山神社(7:46)…登山道(8:33)…奥の院…高山山頂(9:20‐40)…送電鉄塔1(10:34)…2(10:50)…伊久見川(11:00)…長島バス停(11:45‐12:07発)…島田駅(12:50)

高山バス停から少し入ると立派な鳥居   更に進むと杉林の中 沢の向こうにひっそりと高山白山神社が







林道を登り、地図上309m付近のビューポイント
富士山はこの方向にあるはずですが・・・        こちらは千葉山方面







林道分岐付近で地図の確認
登山道への入り口は崩壊していましたが、数m先に新しい登り口と里山クラブの標識がありました








奥の院で山行の無事を真剣に
祈ったのですが・・・・


奥の院の右側を通り、送電鉄塔の足元を左に進むと
(いずれも案内板あり)
高山山頂に到着です

まったく展望のない山頂でしばし休憩

里山クラブの案内に従って、伊久見方面に下ります  このあたりで送電線の巡視路に入りました

地図上の破線をそれ、巡視路沿いに  沢を渡り 道幅の狭いところにはロープも整備されていました 







しっかりした道が続き、途中、2基の送電線鉄塔(コースタイム中の1と2)をくぐります







伊久見川に下りてきました 冷たい川を渡り、長島バス停に無事到着(本数が少ないので、ダイヤ要確認)








 伊久見への下山は、送電線巡視路を歩きましたが、
 伊久見川の対岸(県道220)に渡る場所を見つけられませんでした
 
 20周年記念ハイキングコースに登録するため
 もう一度、高山コースを踏査する予定です

投稿【道】






  


2016年04月25日 Posted by こだま at 16:52Comments(0)SHC発足20周年記念企画

高根山

SHC20周年記念ハイキングマップ作成の踏査 高根山(871m)
2016年4月12日(火)       藤枝・焼津グループ


藤枝・焼津グループとして最終の踏査となります
今回は藤枝市最高峰の高根山
春霞で富士山は望めませんでしたが、桜に彩られた山を堪能することができました

コース(第1班) 約11km
蔵田観光駐車場(8:35)…鼻崎の大杉…展望台(9:20)…林道分岐…芋穴所のマルカシ…高根山(10:15-10:30)…高根白山神社…鉄塔(11:00)…大久保キャンプ場(11:50)…駐車場(12:35)

展望台後の林道分岐で2班に分かれ、第2班は白山神社経由で高根山へ




蔵田の駐車場から高根白山神社まで3本の巨木に出会うことができます
鼻崎の大杉           芋穴所のマルカシ        白山神社の御神木

林道を登っていくと蔵田の集落と駐車場  展望台は富士山ビューポイントですが、今日は残念!







山頂で恒例の記念撮影               なにやら真剣に?会議中








 白山神社までは林道とよく整備された登山道でしたが・・・
 ここからが曲者でした

 本殿と社務所の間を通り、社務所の裏を抜けると
 大久保キャンプ場へ下る登山道につながります
 道はしっかりしているけれど、入口が難しすぎる(左 写真)
 初めての人は見つけられないでしょう

 かつては、よく整備されていたようで、標識や階段もあるけれど・・・


送電鉄塔から続く道は、写真(下)のように倒木で塞がれ
しばし、探索
次に現れたのは、耕作放棄の茶畑 枝をかき分け進む(右写真)

途中の道は、厚い落ち葉の下に石がゴロゴロ
歩きにくい
やっと降りてきた沢は、せきの工事中
増水したら渡れない

この下山路は、「おはようハイキング」としては安全性に
欠ける
と言うことで、本番コースは、以下を提案する予定
 蔵田観光駐車場…鼻崎の大杉…展望台…芋穴所のマルカシ…高根山…白山神社…展望台…駐車場

それでも 振り返れば、様々に色着いた木々のパッチワーク・・・春の里山を楽しめました

投稿【道】



   


2016年04月13日 Posted by こだま at 15:57Comments(0)SHC発足20周年記念企画

びく石(石谷山)

20周年記念ハイキングマップ作成
・・・びく石(石谷山)526m・・・

2016年3月3日(木) 藤枝・焼津グループ 第4回目踏査

 藤枝で最も親しまれている「びく石」に行ってきました。
 「びく石」へは瀬戸川から登ることが多いですが、今回は、上大沢からのコースを主体とし、峠の地蔵から笹川および新舟(にゅうふね)への道も踏査することを目的に出発しました。

  距離:約6km  歩行時間:約3時間20分
  コース:上大沢駐車場(8:40)…峠の地蔵(9:10)
       …笹川登山口駐車場(9:35)…
       峠の地蔵(10:10)…剣ヶ峰コース…
       びく石(11:10-11:45)…仙沢川コース
       …上大沢駐車場(12:35) 



上大沢の里は春爛漫 空も真っ青です  剣ヶ峰コースと仙沢川コースの分岐を過ぎて  峠の地蔵に到着

峠の地蔵付近は五叉路 上大沢・びく石・天王山・2本の笹川方面への道が交差しています
地形図にある新舟に降りる破線の道は見つかりませんでした  今回は右奥の笹川へ下る道を踏査しました
登山道は赤テープが多く、道も明確ですが、出口は解り難い(左下の写真)  笹川登山口駐車場に出ました







再び、峠の地蔵に登り返し、剣ヶ峰コースを進みます    「びく石」山頂で昼食中







うっすらと春霞?がかかっていますが、「びく石」からの展望はいつもながら見事です







山頂下の分岐付近では林道の工事中 木が伐採され、
ここまで林道が通るのかと複雑な気分         仙沢川コースを下り、 上大沢に戻ってきました







 今回の踏査により20周年記念企画として、以下2つのコースが提案できそうです
   ①良く知られた周回コース 上大沢駐車場⇒剣ヶ峰コース⇒びく石⇒仙沢川コース⇒上大沢駐車場
   ②笹川登山口駐車場⇒峠の地蔵⇒剣ヶ峰コース⇒びく石⇒八十八石コース⇒笹川登山口駐車場
                                                               投稿【道】
  


2016年03月04日 Posted by こだま at 10:00Comments(2)SHC発足20周年記念企画

20周年記念ハイキングマップ作成

2016年1月15日(金)

藤枝・焼津グループ 第三回目踏査
・・・藤枝市内 超低山巡り・・・

 今回は当ブログのカテゴリー「おはようハイキング」で最も閲覧数の多かった藤枝の低山巡りを踏査しました。
 

  距離:約13.5km  時間:約4時間
  コース:藤枝駅南口…熊野山…岩城山
       …烏帽子山…五州岳…金毘羅山
       …田沼街道…藤枝駅北口




最初は熊野権現を祭る熊野山(約45m)      市内最南端の山からは富士山空港を望めます








次は岩城神社を祭る岩城山(約50m)    千貫堤・瀬戸染飯伝承館で丁寧な説明をしていただく







日本で一番低い烏帽子山(106m)           日本で一番低い割に、なかなか手ごわい







烏帽子山からの展望は素晴らしい  富士山から牧之原台地 駿河湾と地球が丸く見えます







今回の最高峰 五州岳(約115m)            TV塔の裏から富士山が見えます







瀬戸川の土手をのんびり歩いて              本日、最後の山 金毘羅山(約65m)








 最後は瀬戸川土手の「田沼街道蹟」から田沼街道に入り、藤枝駅に到着。

 市内を巡るコースは、近くに蓮花寺池公園、郷土博物館、志太郡衙跡等、梅や桜等々四季折々の自然、歴史、文化を楽しめます。自分でコースを作ってみるのも面白いかもしれません。

 (追記)標高は地形図と地理院地図の標高(5mレーザ)から推定

                        SHC藤枝・焼津グループ 投稿【道】



  


2016年01月15日 Posted by こだま at 20:34Comments(0)SHC発足20周年記念企画

地蔵峠~熊森山(天子山塊)

地蔵峠から
2016春合宿下見
地蔵峠~熊森山(天子山塊)
実施日・2015年11月3日
(参加者・SHCメンバー6名)



 20周年記念山行「富士山周辺の山々」の一環として、明年GWに「本栖湖~田貫湖(天子山塊)」が計画されている。本栖湖~毛無山、地蔵峠~長者ヶ岳間は、いずれも日帰りの定例山行では計画が難しいため、合宿形式で行おうというものだ。今回の下見は、幕営適地と地蔵峠~熊森山間のルート状況の確認を目的として行った。


地図
コース
島田(5:30)ー藤枝ー藤枝岡部ICー〈新東名〉新清水ICー〈R52〉ーとみざわ道の駅ー〈K10・R300〉ー下部温泉ー〈K415・林道湯之奥・猪之頭線〉ー湯之奥登山口(8:02~10)…山ノ神(9:03)…水場(10:12)…稜線(10:20)…地蔵峠(10:40)…金山(10:58)…雪見岳(11:38)…猪之頭トンネル下降点(12:03~30)…猪之頭峠…熊森山(13:13)…猪之頭トンネル下降点(14:00)…猪之頭トンネル湯之奥側(14:28)…〈林道湯之奥・猪之頭線〉…湯之奥登山口(15:35~45)ー〈往路〉ー島田(18:30)


 下部湯之奥集落から林道を上がると冬季閉鎖ゲートの手前に毛無山登山口がある。駐車スペースは5台ほど、既に2台の先着車があった。ここからの登山道は初めてだったが、カラマツの落葉などで柔らかな地面と適度なジグザクが切られており、朝霧・麓側の段差のきつい直登路と比べ歩きやすかった。山ノ神を過ぎさらにひと登りすると、女郎屋敷跡、大名屋敷跡といった湯之奥中山金山遺跡(居住・作業域跡)を示す案内板が出てくる。












 幕営地の候補として考えていたのは、この遺跡群上部に当たる金山沢源頭部の水場だった。この時季故に流れは細かったものの水を得ることはでき、石垣の組まれた右岸テラス状地には数張りのテント設営も可能のようだ。稜線(第二地蔵峠)までは10分程。









 峠(1554m)に出ると真っ青な空にドンと富士山が現れた。紅葉も真っ盛りで陽の光を透して映える。



 ここからは稜線を南下する。天子山塊は南部の天子ヶ岳・長者ヶ岳、北部の毛無山は多くの登山者をみるが、比較して稜線中間部はマイナーな山域である。私が歩いたのは、だいぶ以前の県民スポーツ祭大会(スポーツフェスタの前身)で、膝痛でヨレヨレとなって下りた苦い思い出があった。聞けば現在、雪見岳~長者ヶ岳間は富士山一周の山岳ウルトラマラソン・UTMFのコースとなっていて、笹払い等のコース整備が進んでいると思われた。朝霧・麓からの登路(沢コース)が合わさるのが地蔵峠(1510m)、最初のエスケープルートとなるが沢沿い故に通行不能となることもある。見落しそうなピークの金山(1596m)を越この東尾根(朝霧グリーンパークに下る)がUTMFコースであるが、大会本番のみ使用としたルートらしく尾根入口は立入禁止のテープで塞がれていた。










 雪見岳からの稜線ルートは、追い越しができるほどに広く笹が刈られ極めて明瞭。雪見岳から大きく下りきった鞍部が猪之頭峠(1362m)であり、この下を林道の猪之頭トンネルが通過している。林道への下り口は東へ猪之頭側(静岡側)のみと思っていたが、峠の手前1400m地点に湯之奥林道・下部を示した比較的新しい道標があった。ここで昼食休憩の後、熊森山(1575m)をピストンする。峠からは比高213mの急登で、本番二日目のポイントとなる箇所だろう。




熊森山は雑木に囲まれた小広い場所で、地味ではあるが好ましい山頂だった。









 ここから稜線を西に分けた尾根上には五宗山があって、これを目指したパーティーとすれ違う。猪之頭トンネルからならワンデイハイク可能なので、また訪れてみたいと思う。猪之頭峠上の昼食休憩場所に戻り、道標に従い湯之奥側に下ってみることにした。トレースはしっかりしていて、中間にも標識が付けられている。









20分程で猪之頭トンネルの湯之奥側入口に出た。ここも数台の駐車は可能。湯之奥登山口に向けて、私にとっては今秋最高の紅葉を愛でながら長い林道を下った。
 


 地蔵峠~長者ヶ岳は『山と高原地図』では破線ルートとなっているが、UTMFのお蔭かほぼ一般ルート化されているようだった。とは言え静かであることには変わりはなく、稜線の雰囲気、富士山、南アルプスの眺望と申し分ないコースだった。来春の合宿には多くの仲間と一緒に歩きたいと思った。【元】


島田ハイキングクラブ会報「やまびこ」 No224(12月号P9~10)転写
SHC広報
  


2015年11月30日 Posted by こだま at 18:00Comments(0)SHC発足20周年記念企画