雪上歩行基礎講習

2015年1月18日
雪上歩行基礎講習       【水ヶ塚〜御殿庭】(富士山)

コース
島田中央公園(6:00)ー水ヶ塚駐車場(8:00〜8:30)…〈須山口登山歩道〉…アイゼン着(8:45)…一合五勺(9:15)…ワカン・スノーシュー着(10:30)…二合五尺/御殿庭下(11:30~12:00)…三合/2170m(12:45)…二合五尺(13:15)…ピッケル講習(13:50)…水ヶ塚駐車場(14:50)ー島田中央公園(17:00)


メンバー7名 (受講者5名)
雪上歩行基礎講習



さらに技術習得の努力を


 雪の山に行くとはどういうことか、そのためには何が必要か、何を注意し、どんな技術が必要になるのか。雪の山に対して抱く漠然とした不安を、具体的な克服すべき事柄として理解すること、そして何よりも雪の上を歩くという魅力を感じてもらうことが、本講習の目的である。

 三日前の低気圧通過が標高1600m位まで雨だったようで、融けた後に凍結したツルツルの路面から始まり、いきなりアイゼン装着となった。受講者の皆さんは、事前に自分なりの練習もしてきたようで、比較的スムーズに着けることができた。今は樹林の中の広い平らな場所であるが、現実では斜面の途中であったり、寒さの厳しい強風の中で着けることもあり得る。そうした時に、体の向き、手順など何に注意しなくてはならないか、また、手袋をしたままでも素早くできることなど、練習を重ねる必要がある。他シーズンに比べ厳しい環境となる冬季においては、何事もテキパキとやること、他メンバーを待たせないことが大事なことである。アイゼン歩行そのものは、皆さん、引っ掛けるようなことや、スリップもなくスムーズにこなしていた。ただこれも、ルートが急斜面であれば、より確実に爪を食い込ませることが必要になってくる。

 積雪が増してきた1700m辺りで、せっかく持参したスノーシュー、ワカンに替えて、歩行を試してみる。この道具は、普段の近辺での山行では殆ど出番がないが、昨冬の大雪後の山行や、合宿予定の南沢山下見、前週の北八ヶ岳R299の下山ラッセルでは、大いに役立ったようだ。必要な場面では積極的に使っていきたい。また現在は、スノーシューイングそのものを目的として楽しむことも多く、雪の山遊びでの定番アイテムになりつつある。須山口登山歩道周辺下部は、一番アクセスの良いこれに適したエリアだと思う。登山道を外れ、森の中を自由に歩き回るという愉しみ方も、ぜひ加えていきたい。

 講習は、二合五勺にて昼食、その後、三合(2170m)まで空身で上り最終到達点とした。トレースはさらに続いていて、六合まで行ってきたという方にもすれ違ったが、我々の最初の雪歩きはここまでだろう。この先は傾斜も増し、森林を抜け、風や滑落の恐れなど条件も厳しくなる。さらに多くの経験が必要になってくる。最初に述べたとおり、本講習の目的は、あくまでも最初の一歩の踏み出しである。自分自身で経験を積み重ねると同時に、さらに上を目指すためには、県岳連をはじめ各種の冬山講習を受講し、確実な技術習得に努めることをお勧めする。【元】

会報やまびこNo214 (2月号)P7転載
SHC広報



2015年02月04日 Posted byこだま at 10:00 │Comments(0)山行報告

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