八高山へ登ります

八高山へ登ります




お知らせです。

来る 7╱7 (土)
島田ハイキングクラブの
おはようハイキングは
『八高山』 です。



いつもの 「おはようハイキング」 と違って少し時間が長いですが
ゆっくり歩きますので、チャレンジしてみてください。


                               



☆ 日時: 7月7日(土) (雨天中止) 
☆ 集合場所: 大井川鉄道「福用駅」
☆ 集合時間: 7:20 
   車は、福用駅前及び周辺に駐車余地あり)
   (なるべく乗り合わせて来られるとよいと思います。)

大井川鉄道時刻表(参考)
島田6:20 - 金谷6:24(¥180) 金谷6:57-福用7:20(¥590)

コース 距離   往復約5hr
大井川鉄道「福用駅」⇔ 馬王平 ⇔ 反射板 ⇔ 白光神社 ⇔ 八高山
※会員以外の方の参加歓迎。ただし自己責任にてご参加ください。

  
参考地図は ⇒  こちら



一等三角点の山
 八高山の標高は832.1m、2005年の島田・金谷合併によって島田の最高峰となった。正確には藤枝市境の高根山が871mあるが、標高点の場所が藤枝市側にあるので、ここでは最高峰の栄冠は八高山ということにしよう。赤石山脈主脈が、光岳より大井川右岸に沿って高度を下げながら南下した、最後の登山対象の山ということになろうか。

 さらに八高山は一等三角点の山でもある。既に皆さんご存知のとおり、三角点というのは著名な山のピークを示したものではない。地形図の骨格、基本を作るのには三角測量が用いられているが、三角点はそのポイントとなる地点である。簡単に言えば三角形の二点間の距離と、二つの角度が分れば、残り二辺の距離を導くことができるというもの。同様の方法で高さも求められる。そういう三角形の網の目を広げて行くことで、日本全土のポイントの位置と高さを図上に落としていったわけだ。三角点は、三角形の網の目の結び目と考えたら良いだろう。したがって、三角点は山頂にのみあるのではなく、一等三角点の4割は標高500m以下の所に設置してある。三角点には一等から四等まであり、その数は103,284点。この内一等(補点を含む)は972点で45km間隔(補点は25km)、二等は5,056点で8km間隔、三等は32,696点で4km間隔、四等は64,577点で2km間隔を基準に設置されている。こうして大きな編の目からだんだん小さな編の目へと測量を行うことで、誤差を少なくしている。もっとも現在は、航空測量やGPSを用いた方法が主となっている。

 そのような三角点であるが、三角測量を行う上では明瞭な目標となりうる地点が良い。山地が圧倒的に多い日本の国土において、基本となる一等は、特徴的な山容を持つ目立つ山に設置されることが多いのは必然だろう。八高山を中心に近隣の登山対象になり得る一等三角点(補点を含む)を辿ってみよう。まず北に向うと深南部の雄、大無間山、また黒法師岳がある。さらに北へ赤石主脈上に盟主赤石岳。東へ転じると静岡市のシンボル竜爪山。さらに東進して富士山南側の愛鷹山、同じく西側の毛無山。伊豆では達磨山と万三郎岳(点名は万城岳)。西部では佐久間・龍山境の白倉山、奥浜名の富幕山(点名は富巻山)が名を連ねる。意外な所では、戦国時代に徳川・武田の戦いの舞台となった大東町の高天神山や、榛原坂部の高根山がある。

 西部の山はよく知らないが、他の県内一等三角点の山は、いずれも特徴的な山容の、いわゆる山座同定のしやすい山である。八高山も、馬王平からのピラミッド的な山頂部や、根張りの大きさなど、島田周辺の山では群を抜いた存在感だ。しかし、およそ日本人の誰もがそれと判る日本最高峰の富士山をはじめ、第二位の北岳、第三位の奥穂高岳が、どれも一等の栄に浴していないのは意外で面白い。富士山の場合は、最高点の剣ヶ峰ではなく3756mの白山岳に二等三角点が設置、北岳も二等、奥穂高岳にいたっては三角点そのものすらない。

 こうして見ると、八高山は我々の最も身近にある貴重な一等三角点峰であり、山頂からの眺望も富士山、赤石山脈南部、深南部、安倍奥の山々と一等三角点の片鱗を見せる。15年前の登山教室で最初の実地講習の山となったのも八高山であり、以来トレーニング山行や読図講習の場として会員に盛んに登られてきた、我がホームグラウンドの代表的な山である。(T)

会報『やまびこ』No.109(2006年4月)より




2012年07月01日 Posted byこだま at 12:24 │Comments(0)おはようハイキング

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