山陰の山旅・伯耆大山

山陰の山旅・伯耆大山

伯耆大山(中国山地)
10╱11(土) ~ 10╱13(月)

SHCメンバー13名(外6名)



※コース
10╱11  ホテル大山しろがね(7:50~8:30)…夏山登山口(8:45)…阿弥陀堂(8:55~9:00)…二合目(9:20~30)…四合目(9:55~10:05)…五合目(10:15)…六合目避難小屋(10:50~11:05)…弥山(12:05~55)…八合目(13:10~20)…行者谷分岐(13:50~14:05)…元谷避難小屋(14:45~15:00)…林道(治山道路)…ホテル大山しろがね(16:00)

山陰の山旅・伯耆大山

大山に神在り―烈風おさまり登頂

 朝の陽光を受けた富士山そっくりな姿が見えた。と思うと、スパッと切れ落ちた荒々しい岩肌が渋い銀色の輝きを放つ「南壁」が表れる。一瞬のうちに表情を変え「陰と陽」二つの顔を見せる「大山」。バスの中にざわめきが起きる。「大山」に魅せられたメンバーの気持ちが次第に高揚していく。 「大山」北側斜面を登るコースの夏山登山口に、「一木一石運動」の石ころが置いてある。大山ガイドの太田氏から、「山頂まで運んでほしい」旨依頼有り。石ころのサイズはこぶし大前後。(山頂付近の土砂流出を防止するため土嚢を布設。運んだ石を土嚢に詰める)。それぞれが自分の体力・体調に合わせ、ザックに詰めて登山開始である。登山道の2合目あたりから、私の好きな「ブナ林」になる。色付き始めた木々に木漏れ日が射し「癒しの森」を覚える。高度をあげるにつれ、ブナ林の頭上で唸りを立てて巻く風の音が大きくなる。
山陰の山旅・伯耆大山

ザァーザァーとブナ大木の枝・葉が大きく舞う。台風の影響風だ! 六合目の避難小屋に着く。休憩の時間を多めに取るも順調なタイムである。小屋東側には、沢を隔てて「ユートピアコース」の痩せた尾根が眼の前に迫る。その尾根の直下までザレが幾重にも迫り、山肌が露出している。小屋から直線上には「大山・弥山」の山頂がかすかに見える。「いよいよ大山に来たな」と思う。ガイドが「山頂付近は風が強く引き返す人が多い。状況次第では8合目まで……」と言う。高ぶる気持ちに水を差される。昨年の同時期、「八甲田山・大岳」山頂を目前にして強風とひょう・あられにあい、引き返したシーンが蘇る。が、昨年と比べればはるかに条件は良い!「風は絶対おさまる」と強く心に念じる。
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 ここ6合目から3班が先頭に立ち、ガイドの後ろに私が付く。ペースが急に早くなったような気がする。斜度が増したにもかかわらずである。私も離れまいとピッチを上げる。私の後ろの芦田さんとの距離がだんだんと開く。岩から岩へ、踏みしめる脚に力を入れる。踏ん張れば踏ん張るほど脚の裏の筋肉に痛みが走る。脚攣りである。そのうち我慢できなくなり、道脇にザックを降ろし、塩を舐め梅干をほおばる。最後尾の静鉄観光・添乗員の野沢さんが心配してくれる。ザックから、無線を除く共同装備一式を断腸の思いで野澤さんに託す。「ここは自分がバテたら……」との思いでご好意に甘んじた。おかげで脚の攣りはすぐに解消される。
山陰の山旅・伯耆大山 8合目に着いた。すると「あれえー?あんなに強く吹いていた風が思ったより強くない。どうしちゃったんだろう?これなら行ける」と判断する。太田ガイドから「どうします?」の声。迷わず「行きましょう」と返す。太田ガイドもこっくりとうなずく。登山道は急峻な石・岩の道から木道に変わる。木道の周りはしらびそに似た濃い緑の葉のキャラボクで埋め尽くされている。キャラボクの小さな赤い実を口に含むとほんのり甘い。木道を吹き抜ける風は身体を飛ばされる風ではない。が慎重に歩を進める。山頂稜線は台地が広がり真っ直ぐに伸びる木道のその向こうに小屋が見えてきた。とたんに足取りが軽くなる。山頂まであと6、70mのところに山頂小屋がある。小屋と登山道の間にザックに詰めた石をおろす。そして眼の前にある山頂に向かう。ガイドが一人ひとりと握手をして登頂を祝ってくれる。山頂での記念撮影は満面の笑みがはじける。強風が雲を飛ばし透視度を上げ、麓の大山・米子の街から日本海美保湾まで望める絶景を楽しむ。下山コースの元谷堰堤から「大山」を仰ぎ見ると、白い岩の「ガレ沢」が山腹の奥深くまで伸び、沢の枝尾根はブナの紅葉で彩られその上に山頂が凛と聳える。「大山」初秋の風光は、夕陽をいっぱいに浴び紅く染まる様は神々しさを覚える。すばらしい山!に、手を合わせ皆で万歳三唱をする。
 今月(10月)は神無月。「諸神、出雲大社にあつまりたもう」とのこと。そのため強風吹き渡る大山には神が宿らないのかな?と思った。幸い登頂できたのは、出雲大社の神が大山に「神風を治める女神」を差し向けてくれたからであろう。翌日、諸神あつまる出雲大社へ参拝した。
 夜立ちで翌朝からの登山は大変でありましたが、全員の気持ちが一つにまとまったおかげで登頂できたと思います。ゲストの皆様ご参加いただきありがとうございました。また一緒に歩ける日を楽しみにしております。添乗員の野沢さん、青島さんのご主人、会計役の増田さん、牧野さんフォローを感謝いたします。【浩】


 修験の山、伯耆大山は、西斜面が末広がりのスロープを見せ、別名「伯耆富士」とも呼ばれ、美しい山容を見せておりますが、一転、その北壁や南壁は、アルプス的表情を持ち、たいへん険しく雄大な中国地方の最高峰の山です。 10月11日、当日は、晴天ではありましたが、台風の影響もあり、かなり強い風が吹き、八合目付近で引き返す登山者も多く、心配いたしましたが、幸運にも我々は弥山頂上に登ることが出来ました。
山陰の山旅・伯耆大山
瞬間的には風速20m位の風が吹いていたのではなかったかと思いました。我々の登った夏山登山道は、標高差950mあり、上りの連続のなかなかきびしい道でした。4合目辺りからブナの大木も見られ、5合目を過ぎると潅木帯に6合目からは一段と傾斜が増8合目のガレ場を過ぎると木道が現れ、周囲は国の特別天然記念物の大山伽羅木に被われます。この伽羅木のごとく、強風の中、姿勢を低く、かがみながら漸く頂上に到達できました。山頂からは、狭い尾根道が東北に向かって、剣ヶ峰、三鈷峰へと続いており(今は通行禁止)、最もアルプス的な険しい景観となっておりました。一方、北西側は、日本海の美保湾を臨む美しく弧を描いた弓ヶ浜の海岸線が、まるでたおやかな絵画のようで、その対比に感動を覚えました。【幸夫】


このたびは大山登山に夫婦2人で参加させていただき、N藤様はじめ、皆様に大変お世話になりました。 台風の影響で夜立ちになり少し迷いましたが、大山に登ってみたい気持ちの方が強く、思い切って参加させていただきました。風が強くて頂上まで行けるのかと途中不安がよぎりましたが、森林限界に出たころに風も少し弱まり、全員が無事登頂できて何よりでした。独立峰らしく、町並みや日本海が見渡せて感動しましたし、大山の山肌は、仙丈ヶ岳に似ているなあと思いながら登りました。
山陰の山旅・伯耆大山 3日目の最後の日は、台風と競争しているように島田まで戻りましたが、JRが動いておらず、タクシーで帰らなければならなかったところ、静鉄観光サービス様にお取り計らいいただき、バスで静岡まで連れて行っていただき、タクシーまで手配してくださって大変助かりました。 
今年の夏は日程と天候がかみあわず、山に登れていなかったので、消化不良というのか、モヤモヤした気持ちでした。今回参加させていただいたおかげで今年も無事に山に登ることができ、モヤモヤがふっきれました。会員でもないのにずうずうしいのですが、また、機会がありましたら参加させてください。ありがとうございました。【由希乃】





会報やまびこNo212(12月号)大山感想一部転写
SHC広報



2014年11月01日 Posted byこだま at 18:00 │Comments(0)山行報告

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